HPへの道 of 天井桟敷 〜海外はパラダイス〜

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天井桟敷 〜海外はパラダイス〜 since 2009-12-07

パナマへ

なぜHP?

 2006年6月から、私の教え子がJICAの派遣でパナマで理科教師をすることになった。2年間の任期なので必ず遊びにいこうと決めていた。せっかくアマチュア無線も再開したので、もし行くなら「パナマからぜひ電波を出してみよう!」
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 はて?? パナマと日本の間には相互運用協定がないので、どうすればライセンスが得られるの?? ここはJARLに問い合わせて・・・なんと、JARL国際課では前例がないからわからないとの返事だった。JARLからは昔のCQ紙のコピーをもらった。う〜〜む、どうしよう。

 2008年のゴールデンウイークに行く予定で飛行機のチケットを手配。2008年の初頭からアマチュア無線のライセンス取得方法を探す。ネットでHPのアマチュア局の検索していると・・・
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「RADIO CLUB DE PANAMA」を発見。メールアドレスにメールを送るとHP1AC Camiloさんを紹介してもらう。HP1ACとのメールのやりとりが始まる。Camiloから提出を求められたのは、

1)INTERNATIONAL AMATEUR RADIO PERMIT (IARP)
2)写真2枚
3)パスポートのコピー
4)日本でのアマチュア無線ライセンスの証明書

IARP??・・・「JARLか諸官庁(総合通信局)から発行してもらうように」との指示なのだが、「日本にはそのような証明書はない」と伝える。が、IARPはどうしても必要だとか。


HP1ACが、友人のHP1IBF(弁護士)と相談し、以下の手続きをするよう指示

1)日本のパナマ領事館で、従免と局免の英文証明書にそれぞれ領事証明をもらう
2)日本のパナマ領事館で、パスポートの領事証明をもらう

「パスポートの領事証明」すなわちパスポートのコピーに領事館で証明印を押してもらうのだが、領事館に問い合わせたら、過去そんなことをしたことはないと断られた。これが後々まで尾を引くことに・・・
これらの書類と証明写真2枚+$50をHP1ACに郵送。出発まで期間がないので、あとはHP1ACに任せて・・・

果たしてライセンスは如何に?

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 現地時刻で23時頃、トクメン空港に到着。HP1AC(写真中央)とHC1DCP(写真右)がわざわざ迎えに来てくれていた。もちろん教え子も。

 ライセンスはどうなったかというと、到着時、以下の書面をHP1ACが準備してくれていたので自筆署名。
・弁護士作成の申請書(4部)に自筆署名
・収入印紙($8×4)
  ↑HP1ACが準備してくれていた

 ただし、
パスポートのコピーとそれが本人であるとの証明印が必要だった!
(申請時、パスポートを直接提示するのではダメ)
結局、パナマでのメイン滞在地が Coclé県のPenonomé(教え子のホームステイ先を滞在住所にしていた)だったので、到着翌日にPenonoméにある役場窓口で、パスポートのコピーに印鑑を押してもらい($4)、パナマシティーまで移動してHP1ACと合流し、担当官庁で書類申請。
無事、臨時ライセンス許可。

許可書
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免許証(表)
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(裏)
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左の建物に担当官庁が入っている

HP8/JA6REX運用

以前HP運用経験のある方より、
 「私は入国検査で無線機一式を没収された」
との情報をいただいていたので、没収されても良い無線機(TS-680S)を持って行ったが、重かった・・・

無線機 TS-680S
安定化電源 DM-330MV
SWR計
カツミエレキー EK-150
アンテナ一式 
 3.5,7MHz:フルサイズDP
 10,14,18MHz:サガ電子ツェップタイプ
同軸ケーブル フジクラ3D-SUPER 100m(20m×3、10m×4)
中継コネクター
パッチンコア
MacBook
イヤホン
ビニールロープ
ハンドマイク

今回お世話になったのはSan Jhonさん一家。
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写真の一番左が教え子の鶴崎君。

一部屋、私専用に空けてくれました。気兼ねなく無線が出来ました。
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郊外の一軒家で、アンテナを張るのには良いロケーションでした。3.5MHzのフルサイズDPも張ることが出来ました。
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庭はアンテナだらけ。
お母さんから「スパイ?」ってからかわれました。
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HP8/JA6REXの運用風景

7MHzを運用中にHP1ACがコールして来た。彼曰く「なんて強いシグナルなんだ! アンテナは何だ?」って。パナマではフルサイズDPは珍しいみたい??

山奥の村へ

 Penonoméに滞在中、JICAで支援を行っている、山奥の電気もない村へ、バスに揺られて一泊で遊びに行きました。
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お土産は各種新聞。携帯ラジオしか情報がないから。
 子ども達の笑顔がいいね。
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JICA隊員が作っていた「ドラム缶風呂」に入浴中。子ども達は「茹でられてる〜〜」って大はしゃぎでした。
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お世話になった家族。

Bocas del Toroへ移動

 Penonoméを後にして、Panama cityまで戻ってきました。次はHP4へ移動です。飛行機が簡単ですが、今回は夜行バスでの移動。
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早朝に到着。Colon島までは高速艇で渡ります・・・いや、高速艇ではなく「無謀な高速運行の船」が正しい。
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カリブ海は大変きれい。町はこじんまりしている。さて宿を探さないといけないのだが、外から見てアンテナが張れそうな宿で交渉するが、「無線をする」ってのが理解してもらえず、「怪しい東洋人」と思われたみたいで、ことごとく玉砕。「アンテナを張る」と言って宿と交渉するとダメだとわかる。

宿泊するところが見つからないといけないので、「Cala Luna」というホテルで交渉。
「洗濯物を干す紐をベランダに張っていい?」
って交渉して、OKとなった。
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宿との交渉は難しい。

最上階の3階が空いていたのでそこに決める。ラッキー。
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軒先に14MHzのアンテナを張ってみるが、SWRはそこそこ落ちるが、やっぱり全く飛ばない聞こえない。外は夕立となった。

ここは3階。東側には空き地がある。
・・・・そうだ!この空き地に向かってアンテナを張ればいいんだ!
ということで、さっそく挑戦。
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宿の子どもが「お父さん。なんか変なことしてるよ」って叫んでいたらしい(スペイン語なので理解できませんでした)。でも、何もおとがめ無し。
10MHz用のアンテナを張りました。SWRもバッチリ。
試しにCWでCQを出したら、近所で大きな音で流れていたラジオにBCIが出るようで、運用中止。現地時刻の夜明けのJAとのパスにかけるしかないね。HP4は一泊の予定なので、出来た方はラッキー?

HP4/JA6REX運用

夜明けの運用。JAが長いQSBを伴って聞こえています。こちらのシグナルを聞くのは大変だったと思います。
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夜が明け、交信終わり。交信局数152局(JAは91局)。

移動はまた夜行バスなので、昼間はカリブ海でDiving三昧!
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HP2へ

夜行バスでPanama cityまで戻って来て一泊。今度はSan Blas諸島へ飛行機で移動。
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上空から眺めるSan Blas諸島は、小さな島がいっぱい。

飛行場のある島に到着後、小舟に乗り換え目的のUkuptupu島へ。

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さっそくアンテナを張り無線開始。
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Ukptupu島は直径50mくらいの小さな島。島全体がホテル。

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自家発電のため、電気がない時間を利用してPerican島に船で遊びに行く。ここも小さな島。
モラという刺繍を買う。ここの女性は背が低い.

DSCF0888.JPG 食事はもちろんシーフード!


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今度はDog島に遊びに行く。
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モラは美しい

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あっという間にサンブラス諸島での滞在は終わり,本土へ戻る早朝の飛行場にて

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Panama cityに戻り,外食。ありがとう鶴崎くん!

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さようなら Panama

HPの無線事情

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ZONA 1 - Provincia de Panamá
ZONA 2 - Provincia de Colón y la Comarca de San Blas
ZONA 3 - Provincia de Chiriquí
ZONA 4 - Provincia de Bocas del Toro
ZONA 5 - Provincia de Herrera
ZONA 6 - Provincia de Veraguas
ZONA 7 - Provincia de Darién
ZONA 8 - Provincia de Coclé
ZONA 9 - Provincia de Los Santos

HP1ACによると、
 ライセンス保持者:約300名
 アクティブな運用局:12局
だそうです。

ライセンス取得法

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 FCCのライセンスがあれば、パナマとの相互運用協定で簡単。日本のライセンスからも可能だが、書類が面倒で現地の方に頼まないと無理。
 入国時に、無線機やアンテナのチェック無し。ビザは入国ゲート直前で販売するおじさんから購入(5ドル)。

お勧め度:★★★☆☆

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HP8/JA6REX

HP8/JA6REX Penonomeからの運用
HP4/JA6REX Bocas del Toroからの運用
HP2/JA6REX サンブラス諸島からの運用

Penonomeでの運用風景。